『孔子家語』ブーリン家の姉妹とトマス・モアそして孔子

『ブーリン家の姉妹』は、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンが主演した映画である。 舞台は16世紀のイギリスであり、国王ヘンリー八世がその妻と離婚し、ナタリー・ポートマン演ずるアン・ブーリンと結婚する話である。 最近見た新作映画の中では、面白いと思った一作である。» 続きを読む

『韓非子』前にも進めず後ろにも引けず

中国の古典の素晴らしさは、読むたびに新しい発見があるということである。 韓非子を読んでいて、面白い話が目に留まった。 延陵の卓子という人物が馬車に乗って馬を御するとき、馬の前にはかぎ形をした「むながい」という馬具を付け、手には先に針の付いた鞭を持ったという。» 続きを読む

『列子』成功法則

出版不況で、相変わらず本は売れていないという。 売れていない中で、まずまず頑張っているのが、ビジネス書だという。 ビジネス書の中でも、人気のあるのが、いわゆる成功法則を語ったものである。» 続きを読む

『左伝』深淵を覗くと

相手がこちらに対して丁重であれば、こちらも相手に対して丁重になる。 この反対に、相手が横暴であれば、こちらも仕返しをしたくなる。 テロや戦争は、往々にして、このように始まる。» 続きを読む

『孟子』責任者出てこい!

人は、悪いことの原因を自分には求めない生き物である。 業績の振るわない会社で、第一線の社員に話を聴くと、 「私たちは一生懸命やっているが、うちの会社は上がどうしようもない」と言う。» 続きを読む

『論語』ルールと徳治

孔子の政治学、もしくはマネジメント学の根本をなす考え方である。 ルールと罰による統治はうまくいかない、という。 人は、ルールの不備をかいくぐり、ルールに抵触さえしなければ、それでよしと考えるからである。» 続きを読む

『論語』信無くば立たず

全ての生き物は、コストと収益のバランスの上に成り立っている。 コスト以上の収益が得られなければ、生き物は死滅するしかない。企業でいえば、潰れるしかない。 このコストと収益を組み合わせることによって、三つの方策が考えられる。» 続きを読む

『淮南子』「知る」と「分かる」

コンサルタントや研修の講師が言うことは、ほとんどの場合、正しい。 たまに核心を外すことがあっても、間違いを述べることはまずないであろう。 コンサルタントや講師でなくても、人は間違ったことは言わないのかもしれない。» 続きを読む

『左伝』龍がでた話

春秋時代の名宰相である鄭(てい)の国の子産という人の話である。 紀元前523年、鄭に大水があった。 その際、鄭の西門にあたる時門の外の洧淵という深い淵に、龍が出現して闘いを始めた。» 続きを読む

『左伝』古代のコンプライアンス

利益さえ出れば手段を選ばない、昨今の企業経営者に教えたい話である。 中国春秋時代、紀元前527年に、晋の将軍である荀呉が鮮虞を伐ち、属国である鼓の城を包囲した。 城ぐるみで降参したいという内通者が現れたが、荀呉は許さなかった。» 続きを読む

『孟子』人に頭を下げる

湯島聖堂にある孟子像 明治の初め、武士の商法という言葉があったように、武士はその誇りからか他人に頭を下げることが出来なかった。 もちろん、これでは商売が出来ない。» 続きを読む

『箸休め』日本人の神

つい先日のことで、印象深かった話を紹介したい。 何人かの外国人と「日本」ということについて、酒を飲みながら、とりとめのない話をしていた時、福沢諭吉の名前を、私が出した。 すると、相手の一人が、» 続きを読む

『荀子』仁者は必ず人を敬する

記事の趣旨は、「馬鹿をバカにする奴は馬鹿である(韓非子)」と同じである。 韓非子は法家、荀子は儒家ということになっているが、韓非子の師は荀子とされている。 思想的に似ている部分は、多い。» 続きを読む

『孔子家語』五つの不吉なこと

ざくっとした感覚ではあるが、西洋でも東洋でも、古代の方が合理的である。 近世、近代になるにつれ、人間は非合理になっていくような気がする。 古代の人である孔子は、「風水」などといった妖しげなことは、言わない。» 続きを読む

『列子』知るとできる

よく遅刻をする部下がいたとする。 上司としては、当然、注意しなければならない。 しかし、上司自身も、よく遅刻をしていた場合、どうすればいいのだろう。» 続きを読む