最初の一歩でリリースする(70鞍目)

今日は、昨日決めた練習メニューである、

1、軽速歩で直径40メートルのサークルを左右1回

2、正反撞で上述した目標と同じことを左右2回

3、馬場全体を使った駈歩を左右2回

に従って騎乗してみた。

このメニューをやる前にはウォームアップもあるし、メニューが終わったらクールダウンも行う。

そうすると、騎乗時間が50分オーバー位になった。最近にはない長時間の騎乗である。

やはり、やるべきことを決めてやるのは良い方法である。

そうでないと、どうしても自分の体力の範囲で練習をやめてしまう。これでは、いつまでたっても体力は向上しない。

無理しすぎることは駄目だが、少しだけ無理することは重要である。

以前からその傾向はあるが、ティグレは右手前が不得手なようで、あまり軽快に動いてくれないことが多い。

今日も、速歩・駈歩でこの傾向が出たので、一度、常歩に落として右に行かせる練習をしてみた。

手綱を左の首に当てて、素直に右に行けば、手綱を離す。

手綱を当てても素直に行かない場合は、右の手綱を後ろに引いて動かし、動いたら手綱を緩める。

つまり、プレッシャーとリリースである。

僕は今まで、このリリースするタイミングと言うものを、あまり厳密には考えていなかった。

「右に行ったな。じゃ、リリースしよう」というだけのアバウトな感じであった。

しかし、これでは駄目らしい。

昨日、TK先生から教えられたのは、

「右に最初の一歩がでたら、そこでリリース」

ということである。

考えてみれば、そうである。

馬がこちらの指示に従ったら、すぐに褒めてあげなければならない。

リリースはプレッシャーからの解放であり、それは馬の行動を肯定し褒めるということである。

一歩、二歩、三歩と馬がこちらの指示通りに動いているにもかかわらず、プレッシャーをかけたままにしているということは、馬からすれば良い行動を取っているのに、叱られ続けていることになる。

今日は、ティグレの右手前を良いものにするために、この「最初の一歩」を意識して取り組んでみた。

まだまだぎごちないが、ティグレの動きが良くなってきたという感触は十分にあった。

自分で決めた練習メニュー、そして「最初の一歩でのリリース」の意識と、今日は相当疲れたが、久しぶりに充実した騎乗だった。

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