拳を安定させるためには拳を動かす(61鞍目)

速歩や駈歩の時、ティグレが首を左右に振ることがある。

人間が嫌々しているような雰囲気である。

多分、ハミが当たって、それを嫌がっているのだろうと思っていた。

そこで、僕が取った方策は、レインを出来るだけルーズにするということである。

レインをルーズにすれば、ティグレの首振りが収まるかといえば、そうでもなかった。しかし、このこと以上に考えなければいけない問題(速歩発進がスムーズにいかない)があって、放置していた。

最近になって、少し余裕が出てきたので、今日は、この首振り問題に取組んでみた。

速歩にして、レインを思いっきりルーズにしても、やはりティグレは首を振っている。

この時、レインの動きを見ると、波打つような動きである。

レインが、これほど波打てば、当然、ハミにもその動きは伝わる筈であり、ティグレとしては鬱陶しくて仕方ないだろう。

ということは、ルーズレインにすることは、首振り問題の解決になるどころか、問題を更に悪化させている可能性もあったということである。

乗馬を始めて1~2か月の頃を思い出してみるに、首を振っていたという記憶は思い出せない。

そしてその頃は、ティグレをいつでも止めることが出来るようにと、レインはかなり短めに持っていた。

短いから、レインは波打たない。だからティグレは首を振らなかったのかもしれない。

それでは、また短くすれば良いかというと、そういうものでもない。

ウエスタンのハミはブリティッシュと比べて強力だから、レインを張ったままでは馬を苦しめてしまう。だから、ルーズレインで乗るのである。

それではどうすればよいのか?

僕が考えたのは、レインが波打たないように拳を動かしてみようということである。

今まで僕は、出来るだけ拳は動かさないようにしてきた。

その理由としては、ネットなどの情報を調べると、「拳の安定」ということが重要視されていたからである。

しかし、ティグレの首振り問題で思ったのは、僕は間違っていたのではないかということである。

僕がやっていたのは「拳の固定」であって「拳の安定」ではなかったのだと。

考えてみれば、速歩・駈歩になると、馬は上下動もすれば前後動もする。馬が動いているのに、拳を固定すれば、拳は動くのである。

動くものの上に乗って動かないようにするためには、動かさなければならない筈である。

もちろん、騎乗中にここまで考えた訳ではない。

考えて実践したのは、拳の固定をやめて、ティグレの動きに合わせて動かしてみようということである。

そうすると、ティグレはピタッと首振りを止めた!

これは、かなり感動した。

駈歩にした時も、意識して拳を動かしてみた。

やはり首を振らないし、乗り心地自体がよりスムーズに感じられた。

馬の反応こそが最高のフィードバックであるとするならば、上述した僕の考えは間違っていないように思う。

ただ、この記事を書いている段階で一つ問題がある。

それは、自分が具体的に拳をどう動かしたかを思い出せないのである;;

「とりあえず拳を動かしてみようかな・・・」という感じで行ったので、具体的な動きは無意識にやっていたのだろう。

次回の騎乗、次々回の騎乗で、色々と実践して確かめていこうと思う。

(今日の昼食。見た目は中華丼、味は中華丼ではない。ただ味は良かった^^)

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