風は少し冷たいが天気は良く、今日も絶好の乗馬日和だった。
軽く常歩で右左へのガイド。
優しい扶助での速歩と駈歩の発進。
馬場の半分を大きく使った駈歩の輪乗り。
良い調子で全ては進んでいた。
しかし、魔物はやはりやってきた。
最期に一度駈歩をやって、後はクールダウンと考えた時、突然、ティグレが上手く動かなくなった。
以前にもあった外方への膨らみと、内方への切り込みである。
これは自分の体重の掛け方が原因であると思い、色々と修正を試みたが改善されない。
その内に、常歩でも輪を描けなくなってきた;;
その次は、以前にも起こった後退りである。
ここで挫けてはいけないことは学んでいるので、諦めずに扶助を出し続けた。
何とか、駈歩を出すまで10分くらいは格闘を続けた。今日はもう無理かもしれないと、何度思ったことか・・・・・。
終わった後、原因を考えてみたが、沢山あり過ぎて、現段階では特定できない。
騎乗姿勢、レインの左右の均等、脚の左右の均等・・・・・。
ただ、どのような技術も一直線には向上しないもので、踊り場で足止めになることは多い筈である。
今日は、踊り場だったんだと考えることにした。
また、ティグレとの格闘で良い汗をかくことができた。騎乗前には冷たく感じた風が心地よかった。
ティグレには申し訳なかったが、自分の健康のためには良い一日だったと思おう。