リヴァースアーク(89鞍目)

今日の気温は32度程度だったが、湿度が高く汗が乾かない。乗馬でのキツさは気温よりも湿度だと感じた。

ティグレは相変わらず良く言うことを聞いてくれる。

ただ、左手前に比べて右手前は嫌いである。

特に、練習が始まってすぐの右手前駈歩はリズムも悪く、かなり乗りづらい。練習が終わり頃になってきて、ようやくスムーズになる感じである。

ライダーは調教師である、というエルドラドランチのモットーに従って、もっと右駈歩をスムーズにさせたいのだが、如何せん技術がない。

そこで、今日は一鞍乗った後に、TT先生からリバースアークを実地で教えて貰った。

リバースアークについては、以前の記事で紹介した通り、一度教えて貰ってはいた。

しかし、具体的なやり方については、まだ良く分かってなかったので、お手本を見せて貰いながら勉強した。

自分自身の整理の意味で紹介すると、

1、まず大前提として、サークル運動をする場合、馬の肢は後肢も前肢も、外方から内方へと動く。右手前で言えば、左から右へである(ここからは、右手前という前提で書きます)

2、この左から右への動きがスムーズでなかったり、後肢は左から右へ動いているのに、前肢が右から左になったり、もしくは前肢と後肢が反対になると、馬の動きからスムーズさや滑らかさが失われる。

3、この左から右へと肢をスムーズに動かせるためのストレッチの一つがリバースアークである。

4、まず、常歩で左手前のサークルを描く。ハミを効かせて、馬の肩と首は手の内に納める。

5、左脚で合図を送り、左の後肢を右へ右へと動くようにさせる。このことによって後肢は右へ向かうが、前肢はハミで固定しているから真っ直ぐ動く。

図で表すと以下の通りである。

TT先生のお手本を見ると、左後肢が右後肢を前に来ているが、前肢は両方とも前方に向いている。

6、後肢が右へ向かっているのに、前肢が真っ直ぐに動くとどうなるか?これは、馬体が「く」の字の逆になるということであり、馬は、今まで右サークルを回っていたのに、左サークルを回るようになるのである。

7、普通、左サークルを回る場合は、後肢は右から左へと動く。しかし、リバースアークの左回りの場合、後肢は、あくまでも左から右へと動くのである。

常歩と速歩には手前はないが、リバースアークは、いうならば反対手前の常歩であり速歩であるということだろう。

また、手前のある駈歩でいえば、カウンターキャンター(反対駈歩)と考えて良いかもしれない、

TT先生と乗り替わってやってみたが、なかなか上手く出来るものではない。

ようやく、始めの一歩という感じである。

ただ、馬に対して指示した始めの一歩が出れば、プレッシャーを無くしてリリースして褒める訳だから、少しでも出来た自分を褒めて、今日の練習を終えた。

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