仕事もようやく落ち着き、一週間ぶりの乗馬である。
ティグレもだいちゃんも、この一週間、ほとんど人が乗っていないとのことで、動きは悪かった。
動きの悪さは、フィジカルなものというよりは、メンタルな部分が大きいように思えた。簡単にいえば、僕に対する集中力が今一という感じである。
特に、だいちゃんは、蠅にばかり気を取られていて、最初の10分ほどは、常歩すら嫌がっていた。
常歩、速歩がある程度出るようになったので、駈歩の合図をすると、ピタッと止まってしまう。
これは、叱るしかないので、強めに脚を入れて動かした。
次は、いつものことであるが、左手前の駈歩である。
一回目は、強めの脚でとりあえず出したが、すぐに止まってしまう。
更に強い脚というやり方もあるとは思うが、ここは、じっくりやろうと考え、まずは速歩で内方姿勢を取らせることに時間をかけた。
内方姿勢さえ取っていれば、外方脚を入れれば正しい手前が出る。
問題は、内方姿勢を嫌がるということである(右手前は嫌がらない)。
速歩をしながら、内方のレインを少し持ち上げて、内方姿勢を求め、少しでも内方になれば、レインを緩める。
姿勢が元に戻れば、またレインを持ち上げる。
これの繰り返しを行った。
いくぶん良くなった所で、外方脚で駈歩を求めてみる。
すんなりとはいかないが、無理やり感は減ったような気がする。
この感じを進めていって、こちらの強制力よりも、だいちゃん自身の意志で動くようにしたいものである。
話は変わるが、ホルターブレーキングが終わって、仔馬は人に対する警戒感がなくなったようである。
以前は、近づくとビクビクしていたが、今日は、落ち着いて触らせるようになっている。
今年の6月5日に生まれているから、今で5カ月とちょっと、一番、可愛らしい時期かもしれない。