馬に接していて思うこと

クラブに行くと、放牧場と馬房を一度は回っている。

近づいてくる馬もいれば、我関せずというのもいる。近づいてくる馬に手を差し伸べると、離れていくのもいれば、更に近づいてくるのもいる。

エルドラドランチには40頭ほどの馬がいるから、様々である。

近づいてくる馬には、手の匂いを嗅がせて額から鼻にかけて撫でてあげる。じっとしているから、多分気持ちよいのだろう。

近づいてこない馬を、こちらから追いかけて撫でることはしない。馬には馬の都合があるだろうから、放っておいてあげる方が良いと思っている。

以前紹介してロイヤルプリンセスは、まだ一歳四か月と子供だからなのか、人懐っこい。僕が馬房に入るだけで、顏を出して待っている。

今年の初めの頃は、甘噛みをよくしていた。

子供だから可愛いのであるが、噛むという行為は良いことと思えないので、叱っている内にしなくなった。

ただ、最近は、手を出すと舌でぺろぺろと舐めてくる。舐るという行為は、やめさせるべきなのかどうか?良く分からない。

乗馬を始めた頃は、馬に触れるのはおっかなびっくりであったが、最近は慣れてきて、どの馬も可愛くなってきた。

馬を可愛がる方法の一つとして、他の方のブログなどを見ると、馬におやつをあげるという話が、時々出てくる。

馬は可愛いし、可愛がってあげたいと思うが、僕はおやつをあげたことはない。

僕の頭の中には、「おやつ=いけないもの」というイメージがある。

それでも、人参くらいなら良いとも思うが、氷砂糖や角砂糖となると、とんでもないと思ってしまう。

そんな自然の中に存在しないような物をあげて本当に良いのだろうか?馬の身体に悪いのではないだろうか?と思う。

そもそも、馬におやつをあげて、馬が従順になったり人の指示により従がうようになるとは思えない。

従順にならなくても、懐くかもしれない。しかし、それは人に懐いているのではなくおやつに懐いているのではないだろうか?

馬を可愛がるという観点では、愛撫というものもある。

大手のブリティッシュクラブで騎乗し練習が終わった時に、

「褒めてあげて下さい」

と常に言われた。愛撫しろと言われた。

ただ、僕は思う。

馬にある指示を出して、それに従った時に「よくやった」と愛撫するのは分かる。

しかし、30分から45分の練習が終わった後に褒められて、馬は理解できるのだろうか?何を褒められたのか分からないのではないだろうか?

人間でさえ、褒める時には、「この仕事のこの部分が良かった」とか「以前に比べて、この部分がこういう風に改善できた」と具体的にやらなければならないとされている。

何を褒められているか分からないような褒め方は、馬を混乱させるだけではないだろうか?

書いていて思い出したが、さきほどの大手のクラブで、馬に乗る時には馬のタテガミを掴めと教わった。

「痛くないでしょうか?」と聞くと、「大丈夫だ」とのことであった。

しかし、である。

僕は馬じゃないから本当のことは分からないが、タテガミを引っ張られたら、普通痛いだろうと思う。痛くないにしても、不快だろう。

タテガミを掴まなければ絶対に馬に乗れないのであれば仕方ないが、そうでなければ、わざわざ掴みたいとは思わない。

その時も、インストラクターの指示は無視して、タテガミは掴まなかったし。以来、掴んだことはない。

鞭というものも、叩かれたやはり痛いと思う。

しかし、ネット上に記事などを見ると、少々鞭打っても馬は痛みを感じないと書いてある。本当だろうか?どうも信用できない・・・。

僕はウエスタン乗馬をやっているから、鞭を使わなくも良いというだけで心安らかである。

他にも色々と思うことはあるが、自分の考えが正しいかどうかも分からないので、これで終わろう。

話は変わるが、最近紹介している仔馬とロイヤルプリンセスは、父親が同じの姉妹である。顔もよく似ている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA