嫌いな1月2月が終わった。
今月から本格的に乗馬を練習しようと思っている。先生からの圧力もあって、そろそろ駈歩も再開するしかないだろう。
ということで、エルドラドへやってきた。
天気は最高だが、一昨日の雨の影響で馬場は不良だった。
ティグレも歩きにくそうである。
下手糞が無理して落馬でもしたら嫌なので、今日は常足を徹底的にやることにした。
特に、前回教わった左へのガイドである。
外方の脚と、手綱の誘導を試みると、前回が零点なら、今日は30点位の出来であった。
左手前だけではなく、左右の輪乗り、巻き乗り、輪乗りの手前変換なども試した。
試して分かったことは、右手前もやはり下手だということである。
今まで、左手前が下手過ぎたために分からなかっただけで、実はまともに誘導できていない。
しかし、1月に輪乗りの手前変換をやった時には、そもそも輪を描くことすら出来なかったことを思うと、上達はしたのだと思う。
ところで、これは思い過ごしかもしれないが・・・・。
ティグレに色々と指示を与えていると、
「何をやりたいのだろう?」と、ティグレが考えているように思える時がある。
その後、
「ひょっとして、これをやりたいの?」という感じで、ティグレが動きが変える。
その動きがこちらの意図したものである場合、私は扶助を弱める。
そうすると、
「そういうことなのか。ようやく分かったよ」というティグレの心の声が聞こえてくる気がする。
さすがに常歩ばかりだと飽きてくるので、今日は30分ほどで下馬した。
手綱を持って洗い場の方へティグレを曳いていくと、今日はきちんと私の後ろに付いて前へ出ようとはしなかった。
馬は、絶対に人の後ろを歩かせなければならないということは、エルドラドでごく初期に教わった。
しかし、今日まで、ティグレは私の前に出ることはなかったが、横に並ぶことは良くあった。
その度に、「だるまさんが転んだ」をやってティグレを止め、後ろに戻し、また歩き出し、横に並んだら、また「だるまさん・・・」ということを繰り返していた。
人間の方が主人である、ということを分からせるためには、この、馬は人の後ろを付いて歩くということは、とても大事なことだと思う。
エルドラドでは、全てのライダーは調教師であるということが理念であるが、今日の曳き馬の状況は、調教師としての第一歩を踏んだのかもしれない。
こう考えると、今日の騎乗は常歩を短時間やっただけではあったが、実りの多いものだったのだろう。