最近の練習方法(136&137鞍目)

(実際に騎乗したのは昨日の20日です)

初心者を卒業し、「乗馬が趣味です」と言えるようになって、始めての騎乗である。

天気が崩れそうだったので、朝からティグレ、だいちゃんと続けて騎乗した。

馬に跨ったら、まずはレインの左右の長さを調節する。

何度も書いているが、ウエスタンのレインは左右が独立しているから、この調節は結構難しい。

本当は、目でみて調節するのではなく、手に感じる重さで調節するのが良いと言われているが、まだまだ出来ない。

次に、最も座りが良い位置を探す。

身体を前後や左右に動かして、どこがしっくりくるかである。

レインと姿勢が決まったら、常歩で馬を動かす。

ごく軽い、触るか触らないかといった扶助で動く時もあれば、強めの扶助が必要な場合もある。

ただ、この最初の段階での馬の軽さ・重さは、その後の練習にはあまり影響は無いように思う。

以前は、常歩で馬の自由にさせていたが、これは今週からやめることにした。

最初に自由にさせると、その後、馬に対する影響力を取り戻すのが難しい。

ただ、最初からあまりにも細かい指示を出すのも馬のストレスになるだろうから、大まかなサークルを描かせる。

途中、馬のよそ見をする場合は、レインで「駄目だよ」と注意する。

同じように、虫に気が向き、立ち止まって身体をふるわせる場合も、以前は、しばらく放っておいたが、最近は許さずに前進させる。

常歩の時、ティグレの場合は、左手前→右手前と、それぞれサークルを2周程度、距離にすると400メートル程度動かす。

だいちゃんの場合は、右手前→左手前と動かす。

ティグレは左手前が得意で、だいちゃんは右手前が得意だからである。つまり、得意な方からやらせる。

常歩が終わったら、手前を変えて速歩で同じように動かす。

この常歩と速歩の段階で、馬の状況を感じとる。

多くの場合、ティグレは左手前の場合は、外に膨らむ傾向があり、右手前の場合は、内に切り込む傾向がある。

だいちゃんはこの反対に、左で内に切れ込み、右で外に膨らむ。

正しいかどうかは分からないが、どうも得意な手前は外へ膨らみ、苦手な手前は内に切り込む傾向があるようである。

実際、内に切り込まれるよりも、外に膨らんだ方が、サークルは回りやすい気がする。

馬の状況がわかったならば、その状況に合わせてノーズエクササイズやリバースアークなどで、馬のストレッチをするのが、本来は正しい練習方法である。

僕も、つい最近までは、このストレッチをやろうとしていた。

しかし、今の技量では正しいストレッチを行うことは出来ないと気づいた。

かえって、馬をダメにしてしまう可能性が高い。

そこで、最近は速歩の後は、すぐに駈歩をやるようにしている。

馬の動きが多少悪くても、その範囲で僕の指示に従って動いてもらうことが大事だと、考えている。

また、よほど悪い状況でなければ、速歩や駈歩をやっていく中で、動きも良くなってくるように思う。

話を戻すと、速歩が終わった後は、ひたすらサークルを描く駈歩である。しばらくの間、スピンやスライディングストップの練習は封印している。

お陰で、サークルも以前に比べたならばかなり上手くなったと思う。

練習時間が45分とすれば(実際は、30分くらいしかしてないが・・・)、その半分近く、20分くらいは駈歩をしている。

これだけ駈歩をしていると、少しは余裕も出てきて、駈歩の最中に自分の姿勢や脚の位置、身体の動き方などもチェックすることが出来るようになってきた。

今、一番の課題は、身体の無駄な動きである。かなり改善はしてきたが、まだまだである。

駈歩はずっとやっている訳ではなく、5分程度駈けると、1分程度休憩させる。

休憩は、馬を止めて動かさない。

これも、以前は馬の自由に常歩させるということをやっていたが、やめることにした。

自由にさせると、やはり馬の集中力・騎乗者への注意力が散漫になってしまう。

休憩は、あくまでも停止状態が良くて、もし馬が勝手に動こうとすれば、レインを引いて動かさない。

練習時間内は、例え休憩であっても、常に騎乗者のリーダーシップの下に馬をおくべきだと、今は強く感じている。

サークルの精度が高まり、馬がよい感じで走るようになったら、そこで練習を終える。今は、ここまでで大体30分程度である。

この後、スピンやスライディングストップの練習をやれば、40分程度になるだろう。

しかし、先ほど書いたように、今はスピン等の練習はやっていないから、30分で練習を終える。

上手く行かない時に、どうして長く練習してしまうということはあるが、基本、どのようなことでも、長いよりは短い方が良いと、僕は考えている。

だから、良い感じだなと思ったら、そこでやめるのである。

そして、最後にクールダウンで常歩をさせる。

これは、練習の最初の段階と同じである。

ある程度、馬の自由にはさせるが、サークルは描かせる。

この最後の常歩の時、馬がどういう動きをしているかで、練習の質がわかる気がする。

上手くいかなかった時は(本来、上手くいかずに練習を終えてはいけないが・・・)、首をふるなど無駄な動きが多く、イライラしている感じが、こちらにも伝わってくる。

上手く行ったときは、軽快に動き、しかも常に僕に注意を向けており、ちょっとした合図で僕の行きたい方向へ向かおうとする。

この良い雰囲気になった時、本当に馬が可愛く思えるし、乗馬は楽しいなぁとつくづく感じる瞬間である。

そして今日も、ありがたいことに、この気持ちを味わって終わることが出来た。

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