今日は、昨日決めた練習メニューである、
1、軽速歩で直径40メートルのサークルを左右1回
2、正反撞で上述した目標と同じことを左右2回
3、馬場全体を使った駈歩を左右2回
に従って騎乗してみた。
このメニューをやる前にはウォームアップもあるし、メニューが終わったらクールダウンも行う。
そうすると、騎乗時間が50分オーバー位になった。最近にはない長時間の騎乗である。
やはり、やるべきことを決めてやるのは良い方法である。
そうでないと、どうしても自分の体力の範囲で練習をやめてしまう。これでは、いつまでたっても体力は向上しない。
無理しすぎることは駄目だが、少しだけ無理することは重要である。
以前からその傾向はあるが、ティグレは右手前が不得手なようで、あまり軽快に動いてくれないことが多い。
今日も、速歩・駈歩でこの傾向が出たので、一度、常歩に落として右に行かせる練習をしてみた。
手綱を左の首に当てて、素直に右に行けば、手綱を離す。
手綱を当てても素直に行かない場合は、右の手綱を後ろに引いて動かし、動いたら手綱を緩める。
つまり、プレッシャーとリリースである。
僕は今まで、このリリースするタイミングと言うものを、あまり厳密には考えていなかった。
「右に行ったな。じゃ、リリースしよう」というだけのアバウトな感じであった。
しかし、これでは駄目らしい。
昨日、TK先生から教えられたのは、
「右に最初の一歩がでたら、そこでリリース」
ということである。
考えてみれば、そうである。
馬がこちらの指示に従ったら、すぐに褒めてあげなければならない。
リリースはプレッシャーからの解放であり、それは馬の行動を肯定し褒めるということである。
一歩、二歩、三歩と馬がこちらの指示通りに動いているにもかかわらず、プレッシャーをかけたままにしているということは、馬からすれば良い行動を取っているのに、叱られ続けていることになる。
今日は、ティグレの右手前を良いものにするために、この「最初の一歩」を意識して取り組んでみた。
まだまだぎごちないが、ティグレの動きが良くなってきたという感触は十分にあった。
自分で決めた練習メニュー、そして「最初の一歩でのリリース」の意識と、今日は相当疲れたが、久しぶりに充実した騎乗だった。