久しぶりに怖い思いを(76鞍目)

今日も良い天気だが、湿度が低いのか、この一週間では最も過ごしやすい気がした。

練習では、左手前の駈歩までは順調だった。

ところが、右手前の駈歩を出すと、ティグレは物凄い勢いで発進した。

突然のことに吃驚してしまった。

一旦止めて、もう一度発進しても勢いは強い。

エキサイトしているのかと思い、左手前に変えてみると、こちらは普通の駈歩である。

意図していないこと、原因が分からないことが起こると恐ろしい。

乗馬を始めて、久しぶりに「怖い」という気分を味わった。

練習が終わった後、TT先生に相談をした。

ティグレはスライディングストップをしようとしているのだろう、というのが先生からの回答である。

スライディングストップとは、猛スピードで駈歩をして、一瞬でストップし、馬の後肢を滑らせるという、レイニングの技の一つである。

僕の前にティグレに乗ったライダーの影響で、右手前ではスライディングストップをするのだと、思いこんでいる可能性があるらしい。

猛スピードの原因が分かった途端に、「怖い」という気持ちはなくなった。

原因が分かれば対処も出来る筈である。

TT先生に対処法を聞くと、発進をストップし、バックアップをして、

「違うよ・・・」

ということを教えれば良いとのことであった。

この方法は、如何にも調教的で良い感じである。 次回騎乗時に試してみよう。

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