雨が続いたせいで、久しぶりの乗馬であった。
そして今日は、一回一回の練習をどう行うか?一鞍の構成というものを教えて貰った。
以下、教えて貰った内容を自分なりに整理したものである。
一鞍は、4つの要素で考える。
それは、①リラクゼーション②プレペアリング③トレーニング④クールダウンである。
①リラクゼーションの目的と内容
リラクゼーションの目的は、文字通り馬をリラックスさせることと、馬の状態を把握することである。
内容は、馬をゆっくりと常歩させることであり、このことにより、馬のテンションや四肢の動きのスムーズさ等を把握する。
この時、精密なガイドは必要ないが、馬を勝手に歩かせるわけではない。自分の行きたい所に向けて、ある程度はガイドする。
②プレペアリングの目的と内容
リラクゼーションが終わったら、プレペアリング(準備運動)に移る。
目的は馬のウォームアップとガイドに対する従順性を増すことである。
内容は、速歩と駈歩でのサークル運動であり、このことで、自分の思い通りのスピードと方向性を馬が出すようにさせる。
まず、左(右)手前で速歩を行う。
馬の動きが自分の思い通りになれば、駈歩を行う。駈歩でも馬が自分の思い通りになれば、手前を変える。
手前を変えた場合、馬はここまでの運動で十分に身体が温まっている筈だから、最初のサークル運動ほどの回数を行う必要はない。
※リラクゼーションにおいてもプレペアリングにおいても、常に馬の状態や反応に気を配る。馬の動きに問題があるするとなれば、それは前回の騎乗が上手くいなかったということになる。
そこで、何が悪かったのか、何が良かったのかを考える。
③トレーニング
ここは、それぞれに課題としているトレーニングを行う。
スピンでもいいし、スピードサークルでもいい。改めて正反撞や軽速歩などをやってもいい。
④クールダウン
最初のリラクゼーションと同じように、馬をゆっくりと常歩で動かす。
ライダーは全て調教師なのである。