久々の箸休めである。
何の得にも役にも立たない話を。
僕たち日本人は、漢文を書き下し文で読む。
そのためには、「返り点」と「送りがな」が必要になる。
この「送りがな」であるが、古くは、下の図のように、漢字の周囲に「・」を付けた。
例えば、漢字の右下に「・」があれば、「人ハ」であり、左上に「・」があれば、「人ニ」という具合である。
これを、右上の二つをとって、乎古止(ヲコト)点と呼んだ。
どうして、右上の二つをとったのかを、僕は知らない。
図の四隅にある文字を、左下から時計まわりすると、「テニヲハ」となる。
これが、日本語の助詞全体をあらわす言葉となった。
どうして、左下から時計まわりに読むのかを、僕は知らない。
面白いと思う人には面白く、そうでない人には、本当に面白くない話だったと思う。